ソフト/UWSC

Last-modified: 2018-11-14 (水) 15:24:12 (2214d)

UWSCとはWindows操作をスクリプト記述で行えるツールです。操作を録画して、記録されたスクリプトをテキストエディタで編集し、再生することも可能です。
コツ：記述量を少なくし、ウインドウサイズが変わったりしても動くようにするため、なるべく高レベルAPIを用いてスクリプトを記述します

低レベルAPI（キー、マウスの直接操作）
中レベルAPI（ウインドウに文字を送ったり、ボタンをクリックしたり）
高レベルAPI（Internet Explorer操作、Excel操作など）
- Internet Explorer操作
- Excel操作
リンク

低レベルAPI（キー、マウスの直接操作）

↑

KBD(仮想KEY[, CLICK（デフォルト）/DOWN/UP, 実行までの待ち時間(ms)] )

キーを押します。

↑

MMV(x, y, [実行までの待ち時間(ms)])

マウスを移動します。

↑

BTN(LEFT/RIGHT/MIDDLE/WHEEL, CLICK/DOWN/UP/WHEEL指定時はノッチ数, [実行位置x, 実行位置y, 実行までの待ち時間(ms)] )

マウスボタンを操作します。

↑

中レベルAPI（ウインドウに文字を送ったり、ボタンをクリックしたり）

↑

window_id = GETID(タイトル一部の文字列, [クラス名])

指定ウインドウのID数値を返します。
以下は特別なウインドウです

GETID(GET_ACTIVE_WIN) // アクティブウインドウを返します
GETID(GET_FROMPOINT_WIN) // マウスカーソル下のウインドウ
GETID(GET_FROMPOINT_OBJ) // マウスカーソル下のオブジェクト
GETID(GET_THISUWSC_WIN) // UWSC自身
GETID(GET_LOGPRINT_WIN) // ログ表示用ウインドウ
GETID(GET_FUKIDASI_WIN) // ふきだし用ウインドウ
GETID(GET_FORM_WIN) // フォーム画面ウインドウ

↑

戻値 = STATUS(window_id, STATUS種類)

ウインドウの各種状態を取得

STATUS種類	内容
ST_TITLE	タイトルを返す
ST_CLASS	クラス名を返す
ST_X	X座標を返す
ST_Y	Y座標を返す
ST_WIDTH	幅を返す
ST_HEIGHT	高さを返す
ST_CLX	クライアント領域のX座標を返す
ST_CLY	クライアント領域のY座標を返す
ST_CLWIDTH	クライアント領域の幅を返す
ST_CLHEIGHT	クライアント領域の高さを返す
ST_PARENT	親ウインドウのIDを返す、親が無ければ-1
ST_ICON	アイコン状態であればTRUE、でなければFALSE
ST_VISIBLE	通常の表示状態であればTRUE、でなければFALSE
ST_ACTIVE	アクティブ状態であればTRUE、でなければFALSE
ST_BUSY	ビジー状態であればTRUE、でなければFALSE
ST_PATH	EXEのパスを返す（64bitアプリNG）
ST_PROCESS	プロセスIDを返す
ST_WIN64	64bitアプリであればTRUE、でなければFALSE

↑

CTRLWIN(window_id, 命令)

ウインドウを制御します

命令	内容
CLOSE	終了
CLOSE2	終了（QUIT）
ACTIVATE	アクティブ
HIDE	非表示
SHOW	表示
MIN	アイコン化
MAX	最大化
NORMAL	サイズ戻す
TOPMOST	最前面に固定
NOTOPMOST	最前面固定を解除

↑

ACW(window_id, x, y[, w, h, ms])

ウインドウ位置および大きさを変更

↑

SCKEY(window_id, キー[, キー, キー, キー, ...])

ウインドウでキーを押します。

※VK_SHIFT, VK_CTRL, VK_ALT, VK_WIN のキー指定は押し下げ状態として処理されます
※指定するウインドウがない場合にはIDに0を指定します

↑

戻値 = CLKITEM(window_id, アイテム名[, アイテム種別, On/Off, 番号(1～)])

コントロールをクリックします。限定したい場合はアイテム種別を追加します。アイテム名には次を入力します

アイテム名称	アイテム名	アイテムアイテム種別
ボタン、チェックボックス、ラジオボタン	キャプションの文字	CLK_BTN
リストボックス、コンボボックス	選択名※１	CLK_LIST
タブコントロール	タブ名	CLK_TAB
メニュー	メニュー項目名	CLK_MENU
ツリービュー	項目名	CLK_TREEVEW
リストビュー	項目名	CLK_LSTVEW
ツールバー	ボタン名	CLK_TOOLBAR

成功した場合はTRUEが返ります。

※１：リストボックスで複数選択の場合はタブにてアイテム名を繋げる
※アイテム名の最後に付くニーモニック[(&A)、(&B)...、(&C):等]は要りません
※メニュー,ツリービュー： \ にてパス指定表記可（例：TOP\TEMP\FILE ）ぶつかる物がなければパス指定は不要
※同名のアイテムがある場合は番号で区別できます

↑

戻値 = CHKBTN(window_id, アイテム名[, 番号(1～)])

ボタン類（チェックボックス、ラジオボタン）の状態を返します

戻値	内容
-1	存在しないか無効状態
0	OFF
1	ON
2	チェックボックスにて淡色状態

↑

SENDSTR(window_id, 文字列[, 番号(1～), 送信モードフラグ])

ウインドウのフォーカスが当たっているコントロールに文字列を送ります。

※ウインドウIDが０のときはクリップボードに文字列を設定します
※番号(1～)を指定すると、左上から数えたコントロールに文字列を送れます（デフォルトは番号０で、フォーカスが当たっているコントロールに文字列を送ります）
※送信モードTRUE: 文字列追加（デフォルト）送信モードFALSE: 文字列置き換え

↑

文字列戻値 = GETSTR(window_id[, 番号, GETSTR種別])

ウインドウのフォーカスが当たっているコントロールから文字列を取得します。

※ウインドウIDが０のときはクリップボード文字列を取得します
※番号(1～)を指定すると、左上から数えたコントロールに文字列を送れます（デフォルトは番号０で、フォーカスが当たっているコントロールに文字列を送ります）
※GETSTR種別は次の値を設定します
GETSTR種別内容
STR_EDIT エディトコントロール（デフォルト）
STR_STATIC スタティクコントロール
STR_STATUS ステータスバー

GETSTR種別	内容
STR_EDIT	エディトコントロール（デフォルト）
STR_STATIC	スタティクコントロール
STR_STATUS	ステータスバー

↑

高レベルAPI（Internet Explorer操作、Excel操作など）

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Internet Explorer操作

ie = CREATEOLEOBJ("InternetExplorer.Application")
ie.visible = TRUE
ie.navigate("http://www.yahoo.co.jp")
ie.document.forms[1].name_text.value = "abc"
IF !ie.document.forms[1].name_foo.checked() THEN ie.document.forms[1].name_foo.click()

※開いているInternet Explorerを操作するときはie = GETACTIVEOLEOBJ("InternetExplorer.Application", "ウインドウタイトル")

↑

Excel操作

excel = CREATEOLEOBJ("EXCEL.Application")
excel.visible = TRUE
excel.workbooks.add()
excel.range("A1").select
excel.range("A1:B2").select
excel.rows("1").select
excel.rows("1:2").select
excel.columns("A").select
excel.columns("A:B").select
excel.range("A1").value = 99
excel.selection.value = 99
excel.range("A1").copy
excel.range("A1").cut
excel.Activesheet.paste

※開いているExcelを操作するときはexcel = GETACTIVEOLEOBJ("EXCEL.Application", "ウインドウタイトル")

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リンク

UWSC開発元
UWSCでIEを自動操作するライブラリ 1.3
[(株)コンフレッジ]UWSC Technology UWSC文法などが整理されています
[Rubyist Magazine]Win32OLE 活用法【第 1 回】 Win32OLE ことはじめ
[CX's UWSC Diary]UWSC 基礎文法最速マスター
[uwscスクリプトのブログ]ウインドウやダイアログから、タイトルとクラス、CLKITEMで操作可能なオブジェクトの情報を取得する Altキーを押してウィンドウをクリックすると、GETID引数値などを表示するスクリプトです